部門紹介

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医療技術部-薬剤部

更新日:2023/1/18

 薬剤部では、医師・看護師などの医療スタッフと連携し、安全で適正な薬物療法の提供に努めています。急性期病棟、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟等において、病棟薬剤業務を積極的に実施しています。

薬剤部長:田中 照夫
 副部長:小松 めぐみ

スタッフ: 薬剤師14人 事務職員2人



〜 令和5年1月18日現在 〜

薬剤部の業務内容を紹介します。

調剤業務

 医師が電子カルテシステムから入力した処方箋に基づいて調剤しています。用法・用量、相互作用などをチェックし、疑問点がある場合には、医師に確認した上で調剤します。錠剤・カプセル剤は、患者さんが服用しやすいように自動錠剤分包機を用いて1包化(1回服用量を1包にまとめる)を行い、内用散薬は、全自動散薬分包器を用いて正確に分割・分包しています。外来患者さんに対しては、原則、院外処方箋を発行しており、保険薬局からの疑義照会に対しては、薬剤部が窓口になって対応しています。

注射薬調剤

 入院患者さんに使用される注射薬については、注射処方箋に基づいて患者さん毎に取り揃えを行っています。その際、投与量、投与速度、投与経路、相互作用、配合変化などをチェックし、疑問点がある場合は医師に確認した上で調剤します。
 抗がん剤については、患者さんの身長、体重、検査値、アレルギー歴などの情報から、投与量や投与スケジュールの確認を厳格に行っています。また、抗がん剤の調製はすべて薬剤師が行い、薬品名、調製量などをダブルチェックし、安全キャビネットを用いて無菌的に調製しています。

医薬品管理

 病院内で使用される全ての医薬品(内用薬、外用薬、注射薬)の購入管理、在庫管理、院内各部署への供給、品質管理を行っています。医薬品の在庫管理はコンピュータを用いて行い、品質面の管理(温度、湿度、光など)には万全を期しています。病棟や外来などに配置した医薬品については、毎月、在庫数と使用期限を確認し、適切に管理しています。

医薬品情報(DI)管理

 厚生労働省などの公的機関、製薬会社、学術雑誌、インターネットなどを通じて最新の医薬品情報を収集し、「薬局ニュース」、「DrugBox」などに掲載して、院内の医療スタッフに周知しています。また医療スタッフからの問い合わせにも随時対応しています。薬事委員会では、医薬品の採用・削除について審議し、採用が決まった医薬品については、医師を含む医療スタッフを対象にドラッグ・レクチャー(勉強会)を開催しています。

病棟薬剤業務

 入院時には患者さんと面談を行い、持参薬(他院で服用していた薬剤など)、一般薬の服薬状況、副作用歴、アレルギー歴、健康食品の摂取状況や相互作用の可能性、入院治療において特に注意が必要な薬剤(抗血小板薬や抗凝固剤など)などを確認しています。入院中は、電子カルテを用いて、投薬歴、臨床検査値などを確認し、薬剤の投与量、投与方法、相互作用、配合変化、副作用や有効性の確認を行うとともに、必要に応じて、患者さんに直接、服薬指導を行い、ご質問にも答えています。抗MRSA薬については、初期投与設計、薬物血中濃度解析(TDM)を行い、個々の患者さんに適した投与量を医師に提案しています。

薬物血中濃度解析(TDM)

 薬物の血中濃度は、性別、年齢、腎機能、肝機能などによって異なってくる場合があります。そのため、血中濃度の治療範囲と副作用発現域とが近接している薬物(抗MRSA薬など)については、患者さんの血中濃度を測定・解析し、安全で有効な薬物治療を実施するための処方提案(投与量、投与間隔)を行っています。

学会活動

 日本医療薬学年会、日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会などの学会で、病棟薬剤業務などの取り組みを発表しています。(薬剤部の業績PDF参照)。

チーム医療への参加

 医療安全、感染対策チーム(ICT)、栄養サポートチーム(NST)、緩和ケアチーム、糖尿病教室などのチーム医療に積極的に参加しています。
医療安全ラウンド
ASTチームカンファレンス
NSTカンファレンス
医療安全ラウンド
ASTチームカンファレンス
NSTカンファレンス
認定薬剤師
 ・日本医療薬学会認定薬剤師
 ・日本医療薬学会指導薬剤師
 ・日病薬病院薬学認定薬剤師
 ・日本薬剤師研修センター認定指導薬剤師
 ・日本薬剤師研修センター認定薬剤師
 ・高知県糖尿病療養指導士
 ・骨粗鬆症マネージャー

認定施設
 ・日本医療薬学会認定薬剤師制度研修施設
 ・薬学生実務実習受入施設

(令和5年1月18日現在)