ほそぎハートセンター

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ドクターカー・ナースカー導入!

細木病院では、「ドクターカー・ナースカー(通称:ドクターカー)」を導入しています。

 ドクターカー・ナースカーとは、医療施設や福祉施設から当院へ紹介となった緊急患者さんをお迎えに行く医療車両のことです。患者さんの状態に応じて、当院の医師が同乗したり、看護師が同乗したりしますので、ドクターカー・ナースカー(以下、ドクターカー)と名付けました。
 導入以前は、施設からの緊急搬送には、消防署の救急車をお願いしていました。しかし、救急車には必ず紹介元の医療従事者が1名同乗しなければならず、紹介元の業務にしわ寄せがくることが大きなネックでした。当院のドクターカーを利用すれば、クリニックや病院にストレスをかけることなく、患者さんを安全に当院へ緊急搬送することができます。さらに、訪問診療先から当院受診が必要となった患者さんや、当院から転院する患者さんにも利用を想定しています。クリニック、病院、福祉施設からの緊急患者さんのご紹介は、当院代表電話(088-822-7211)までご連絡ください。

 ドクターカーで搬送できない患者さんもいます。それは重症の患者さんです。ドクターカーには、通常の救急車のようなサイレンが付いていません。また、重症患者さんを管理するような人工呼吸器等も装備していません。重症患者さんの搬送には、これまでどおり消防署の救急車をお願いする予定です。
 ドクターカーは、日産キャラバンNV350ハイルーフを福祉車両としたもので、車椅子2台もしくはストレッチャー(移動的ベッド)1台の搬送ができます。車椅子、ストレッチャーともに電動で安全に乗り降りさせることができます。患者さん以外では、運転手を入れて最大で6名の乗車が可能です。外観はホワイトをベースに、サイドに大きく細木病院のロゴを入れ、サイレンがない代わりにルーフ部分に赤の帯を入れて、遠目にも医療車両と分かるように工夫しました。車内では、酸素投与、心電図等のモニタリング、点滴、内服加療を行うことができます。急変時に備えて患者さんの隣には私たちが座り、安全に当院に搬送します。
 まずは、ほそぎハートセンターへの紹介患者さん(心臓や血管の病気の患者さん)に対して、月曜から金曜(祝日を除く。)の午前8時30分から午後5時30分までの運用を開始します。患者さん、紹介先の医療施設・福祉施設のために、ぜひ、私たちのドクターカーをご利用ください。

(ハートセンター長 細木信吾)
情報誌「じんせい」2021年3月号より