社会医療法人 仁生会 細木病院
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その足の痛みや傷、放置すると大変なことになるかもしれません!
手足の血管が狭くなったり、つまってしまい、血行が悪くなる病気を末梢動脈疾患といいます。その原因のほとんどが動脈硬化です。高血圧症、糖尿病、脂質異常症や肥満、喫煙などの生活習慣病に加えて、高齢化や食生活の欧米化などから、近年は末梢動脈疾患にかかる方が増えてきています。また、透析中の方にも非常に多いことが知られています。
糖尿病患者さんや高齢者は要注意!
初期症状としては、手足の冷えやしびれ、歩くとふくらはぎ等に痛みの症状が出ます。病気が進行すると、じっとしていても痛みが出たり、足の皮膚の潰瘍(深いところまで傷ついた状態)や壊死(足の組織が死んでしまった状態)が出現します。この場合は早めに適切な処置を施さなければ、足を切断しなければならなくなる場合もあります。しかし糖尿病患者さんや高齢者は症状を感じにくいことがあり、診断が遅れることがあります。そのため糖尿病患者さんや高齢者は後述する検査などを時々行い、末梢動脈疾患の有無を調べることが大切です。
心臓や脳の血管の病気がないかも調べる!
動脈硬化は手足の血管だけでなく、全身の血管に起こります。末梢動脈疾患がある患者さんは、心臓や脳にも動脈硬化があることが多く、心筋梗塞や脳卒中などに進み、寿命が短くなることが明らかになっています。じっとしていても痛みがあったり、足の皮膚の潰瘍や壊死がある患者さんが治療をしなければ、1年後には25%の人が命を落とし、30%の人が足を切断するという報告があります。このような症状がある患者さんは、足の血行をよくする治療に加え、心臓や脳の血管の病気がないか調べて、こちらに対しても治療が必要になることがあります。
できるだけ早く適切な診断と治療を!
検査にはABI検査(手足の血圧を同時に測定する検査)、血管エコー検査、造影CT検査、造影MRI検査、血管造影検査などがあります。
治療法には、@禁煙や運動などの生活習慣の改善、A薬での治療、➂血管内治療、Cバイパス手術があります。
血管内治療(カテーテル手術)は、主に足の付け根を局所麻酔し、バルーン(風船)やステント(金属のチューブ)を使って、狭くなったり、つまっている血管を広げます。局所麻酔手術ですので、体への負担は少ないです。足の皮膚に潰瘍や壊死がある場合は、傷に軟膏を塗るなどの処置が必要となることがあります。
前述しました症状がある場合は、できるだけ早く適切な診断と治療を受ける必要がありますので、当院循環器内科までご相談ください。
(循環器内科長 宮地 剛)
情報誌「じんせい」2021.9月号より
血管造影検査
血管内治療(バルーン拡張術/ステント留置術)
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糖尿病患者さんや高齢者は要注意!
初期症状としては、手足の冷えやしびれ、歩くとふくらはぎ等に痛みの症状が出ます。病気が進行すると、じっとしていても痛みが出たり、足の皮膚の潰瘍(深いところまで傷ついた状態)や壊死(足の組織が死んでしまった状態)が出現します。この場合は早めに適切な処置を施さなければ、足を切断しなければならなくなる場合もあります。しかし糖尿病患者さんや高齢者は症状を感じにくいことがあり、診断が遅れることがあります。そのため糖尿病患者さんや高齢者は後述する検査などを時々行い、末梢動脈疾患の有無を調べることが大切です。
心臓や脳の血管の病気がないかも調べる!
動脈硬化は手足の血管だけでなく、全身の血管に起こります。末梢動脈疾患がある患者さんは、心臓や脳にも動脈硬化があることが多く、心筋梗塞や脳卒中などに進み、寿命が短くなることが明らかになっています。じっとしていても痛みがあったり、足の皮膚の潰瘍や壊死がある患者さんが治療をしなければ、1年後には25%の人が命を落とし、30%の人が足を切断するという報告があります。このような症状がある患者さんは、足の血行をよくする治療に加え、心臓や脳の血管の病気がないか調べて、こちらに対しても治療が必要になることがあります。
できるだけ早く適切な診断と治療を!
検査にはABI検査(手足の血圧を同時に測定する検査)、血管エコー検査、造影CT検査、造影MRI検査、血管造影検査などがあります。
治療法には、@禁煙や運動などの生活習慣の改善、A薬での治療、➂血管内治療、Cバイパス手術があります。
血管内治療(カテーテル手術)は、主に足の付け根を局所麻酔し、バルーン(風船)やステント(金属のチューブ)を使って、狭くなったり、つまっている血管を広げます。局所麻酔手術ですので、体への負担は少ないです。足の皮膚に潰瘍や壊死がある場合は、傷に軟膏を塗るなどの処置が必要となることがあります。
前述しました症状がある場合は、できるだけ早く適切な診断と治療を受ける必要がありますので、当院循環器内科までご相談ください。
(循環器内科長 宮地 剛)